2023年6月29日木曜日

 2023年7月2日(日曜日)    42,259
6月9日から6月27日までの19日間にわたる道東滞在中に確認できた野鳥は104種でした。ほとんどが根室半島の林道・草原・酪農地・海上でしたが、一部、十勝平野や東大雪地域での観察も含んでいます。
ツノメドリ・マキノセンニュウ・アリスイ・ギンザンマシコ・イスカなど、狙っていたのに見逃した種類も多いですが、ほとんど毎日、落石ネイチャークルーズのガイド中心の生活でしたので、海鳥以外の観察時間が少なかったという事もあり、仕方がないかも知れません。
いずれにしても、道東の大自然が最も輝く時期に、野鳥中心の長期滞在が実現できた幸運に心より感謝しています。
また、来年もこの時期に根室に長期滞在したいものです。

タンチョウの親子
この時期、道東各地でこのような光景を見ることが出来ます。

根室半島の林道の中の様子。
針葉樹林の苔むした林床部分
とても幻想的です。
ただ、ヒグマには十分な注意が必要。
一人で行かない事や車から降りない事が重要ですね。

キバシリ
道東では町の中の公園でも見られます。

ノビタキ
この時期、最もよく見かける草原の鳥です。

帯広市郊外の東大雪方面。
麦畑やジャガイモ畑が地平線まで広がる。

林道を走行中。
何に出会うかわからないワクワク感がたまらない。

空港の町、中標津町の公園
人影も少なく快適な野鳥観察が可能です。


北海道のコンビニ「セイコーマート
店内調理の丼シリーズが大好きです。
特にこの「ぶた丼」は美味かつコスパ抜群です。
「セイコーマート」は地域貢献度の高さなどから、
皆さんに一番愛されているコンビニです。
商店が1件もない遠隔地や離島にまで出店しています。
地域の生活レベルの向上に多大な貢献をしていますね。
本当に素晴らしい経営方針!


センダイムシクイ
まるでオオヨシキリの様に大きな声でさえずっています。

ハリオアマツバメ
別海町や落石方面で見かけました。
何度も何度も上空を旋回。
ハトかハヤブサが飛んでるのかと見間違うほどの量感。
迫力抜群です。

落石漁港のお隣にある「浜松海岸」
断崖の上にまっ平らな緑の草原が広がる。
日本離れした風景がとても魅力的です。
ドラマ「北の国から」のロケ地でもあります。
ホタルが駆け落ちした場所。

海鳥の大繁殖地「ユルリ島」 エトピリカの繁殖地です。
現在は無人島ですが、漁師さんが住んでいた時代があります。
昆布漁に使っていた「馬」がまだ生き延びています。現在5頭。
時折、灯台横の島の稜線に馬の姿が見えることがあります。
その日は、何かいいことがありそうな気が致します。
落石ネイチャークルーズから撮影。

旧国鉄「士幌線」が走っていた第3音更川橋梁
長さ32mのアーチ橋
人気観光名所の一つです。
糠平湖より南へ5km

タウシュベツ川橋梁
「ひがし大雪アーチ橋」観光のハイライトです。
対岸からの見学が基本。


モユルリ島のラッコ 微笑ましい母子の様子です。
落石ネイチャークルーズに乗れば間近で見られますよ。
現在20頭近くが生息中。

落石ネイチャークルーズ
2010年に運航開始。
日本で唯一の海鳥観察専用クルーズです。
現役の漁船を利用していますので、お客様は最大12名しか乗れません。
漁船と海鳥の相性が良いので、海鳥までの距離が近いのがうれしい。
目の前の島を1周する2.5時間のクルーズ
常に携帯電話が通じる距離を運行している事や
現役漁師の船長さんの操船技術が抜群に高く
安全対策は万全です。


落石ネイチャークルーズ名物のエトピリカ
比較的高い所を猛スピードで飛ぶ。
船の上空を通過することもあります。
ユルリ島は「エトピリカの世界の繁殖南限」です。
温暖化等により、近年、島に繁殖に来るエトピリカは急激に数を減らしています。
日本でエトピリカを見たい方はお急ぎになる事をお勧めします。

ツツドリ
根室市内の明治公園にて。
カッコウとともに数が多い。
道東ではホトトギスの姿は見かけません。


貝殻島灯台
根室半島の納沙布岬先端部から
わずか3.7kmの岩礁の上に立つ。
一番近い「北方領土」として有名です。

エゾライチョウ
道東で見たい鳥の上位にランクイン
林道走行中に見かけることがあります。
ヒグマに注意!

オジロワシ
国道わきの高圧線の鉄塔
近年、留鳥化が急速に進んでいます。
カモメ類などが激減中。
猛禽類の急増は
環境に大きな影響を与えますね。

根室市郊外の酪農地帯
大草原に牛の姿
のんびりした平和な時間が流れています。
立ち入り禁止場所の遵守など
酪農家さんへの配慮は不可欠です。

風力発電
根室半島は強風の名所でもあります。
近年急増しています。
ワシ類が衝突するなどバードストライクの問題もあり
エコ発電ニーズとの両立・矛盾が気になります。

エゾシカ
町の中を含め、いたるところで見かけます。
可愛い目をしていますが、
車との衝突や食害など様々な問題が存在します。

明治公園ハイド
根室半島には数か所の「ハイド(野鳥観察小屋)」があります。
ハイド観察の本場「英国」から設計図をもってきて市が建設。
根室市の市幹部・高官や観光協会には筋金入りのバーダーが複数おられます。
日本一野鳥観察という「文化」に理解が深い市だと思います。
世界一の規模の「英国バードフェア」への出展実績もあります。


ハイドの看板
達筆な揮毫は、当時の市役所のバード観光担当の課長さんの手によります。
現在、根室半島にはこのようなハイドが6か所以上あります。



明治公園(根室市内)

1875年(明治8年)に北海道内で2番目となる牧場として開拓使による「根室牧畜場」が設立し、公園はその跡地を利用している。1921年(大正10年)からは北海道練乳(現在の明治)所有の土地となり、1932年(昭和7年)と1936年(昭和11年)にこれらのサイロが建てられた。3基のサイロはレンガ積みとしては日本国内最大級であり、国の「登録有形文化財」や経済産業省による「近代化産業遺産」に認定されている。

何度も何度も野鳥観察をした思い出深い場所です。根室市主導で、毎月2回探鳥会も開かれています。住宅街の中にある市民公園ですが、キクイタダキ・ミソサザイ・オオジシギなどが繁殖して居たり、コノドジロムシクイ・イスカ・ギンザンマシコ・キレンジャク・シロハヤブなどの実績もあります。

アカゲラ・オオアカゲラ・コアカゲラの3種が1回の探鳥会で確認されたこともあります。話題のシマエナガもいますよ。



落石ネイチャークルーズ
小生イーグルのガイド風景です。
今回の滞在では連続14日間のガイドを初めて経験。
生涯通算ガイド回数を824回に伸ばすことが出来ました。
まだまだやれるぞ!と自信がつきました。
             
気がついたら
シマエナガがジッとこちらを見ていました。
根室市郊外にて。
ニュウナイスズメ
根室市郊外の長節湖にて
久々の出会いでした。
                                                
【観察種】 
*2023年6月9日~27日
*根室(林道・草原・公園・海上)+ひがし大雪+然別湖・糠平湖など

1.エゾライチョウ

2.オオハクチョウ

3.オシドリ

4.マガモ

5.カルガモ

6.スズガモ

7.クロガモ

8.カワアイサ

9.カイツブリ

10.アカエリカイツブリ

11.キジバト

12.アオバト

13.アビ

14.シロエリオオハム

15.オオハム

16.コアホウドリ

17.クロアシアホウドリ

18.フルマカモメ

19.ハイイロミズナギドリ

20.ハシボソミズナギドリ

21.ヒメウ

22.チシマウガラス

23.ウミウ

24.アオサギ

25.クロツラヘラサギ

26.タンチョウ

27.バン

28.オオバン

29.ツツドリ

30.カッコウ

31.ハリオアマツバメ

32.アマツバメ

33.コチドリ

34.ヤマシギ

35.オオジシギ

36.ウミネコ

37.オオセグロカモメ

38.オオトウゾクカモメ

39.ハシブトウミガラス

40.ウミガラス

41.ウミバト

42.ケイマフリ

43.ウミスズメ

44.エトロフウミスズメ

45.ウトウ

46.エトピリカ

47.トビ

48.オジロワシ

49.シマフクロウ

50.カワセミ

51.コゲラ

52.コアカゲラ

53.オオアカゲラ

54.アカゲラ

55.ヤマゲラ

56.クマゲラ

57.モズ

58.ミヤマカケス

59.ホシガラス

60.ハシボソガラス

61.ハシブトガラス

62.キクイタダキ

63.ハシブトガラ

64.ヤマガラ

65.ヒガラ

66.シジュウカラ

67.ヒバリ

68.ショウドウツバメ

69.ツバメ

70.ヒヨドリ

71.ウグイス

72.ヤブサメ

73.シマエナガ

74.エゾムシクイ

75.センダイムシクイ

76.メジロ

77.シマセンニュウ

78.エゾセンニュウ

79.コヨシキリ

80.ゴジュウカラ

81.キバシリ

82.ミソサザイ

83.ムクドリ

84.コムクドリ

85.トラツグミ

86.アカハラ

87.コマドリ

88.ノゴマ

89.コルリ

90.ルリビタキ

91.ノビタキ

92.キビタキ

93.ニュウナイスズメ

94.スズメ

95.キセキレイ

96.ハクセキレイ

97.セグロセキレイ

98.ビンズイ

99.カワラヒワ

100.ベニマシコ

101.シメ

102.ホオジロ

103.ホオアカ

104.アオジ



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