2023年6月28日水曜日

 2023年7月1日(土曜日)  42,177
今日は、1日中悪天候の予報。
多摩川出撃は控えることに致しました。
そこで、今日も道東の話題です。
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今日は少し野鳥から離れて。。。。。。ちょっと固い話題=領土問題。
いわゆる「北方領土問題」を目で見て確かめられるのが根室地域の特徴です。
皆さん、「北方4島」って、わかりますか?
国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島の4つです。しかし、「歯舞群島」って、名前からして一つの島はなさそうですね。そう、歯舞群島は大小9つの島や岩礁の集まりの総称です。
その内訳は、
①貝殻島   (カイガラジマ) ~日本が作った灯台がシンボル。一番近い。
②萌茂尻島(モエモシリトウ)~歯舞群島で一番小さい島。
③水晶島 (スイショウトウ)~納沙布岬からわずか7km。馬の放牧が盛んだった。
④秋勇留島 (アキユリトウ)~島全体が笹原だった。88人が暮らしていた。
⑤勇留島  (ユリトウ) ~サメ漁が有名だった。出稼ぎ者が多かった。
⑥志発島  (シボツトウ)~戦前は昆布を拾うだけで生計を立てられる島だった。
⑦多楽島  (タラクトウ)~小規模コンブ漁の島だった。
⑧海馬島  (トドジマ)
⑨ハルカリモシリ島 (ハルカリモシリトウ)~ラッコが多い島。
これらの9つの島に、前記の
⑩国後島 (クナシリトウ)~戦前は7,364人が暮らしていた。
⑪択捉島 (エトロフトウ)~日本で一番大きな島。沖縄本島の2.6倍もある。
⑫色丹島 (シコタントウ)~入り江と緑が美しい島。
を加えると、北方領土って12の島・岩礁から構成されていることがわかります。

下記の写真の「お化け灯台?」は「貝殻島」です。灯台だけの島。
根室半島の先端部分=納沙布岬の白い灯台横にみんなで建設した「納沙布岬ハイド」から、観察・撮影が可能ですよ。
その左奥に広がる島影は「水晶島」です。
水晶島には、戦前、日本の農民が建てた「サイロ」が見えますね。また、少しわかりにくいですが、その左には教会が見えます。玉ねぎ型の屋根の「ロシア正教の教会」です。納沙布岬からフィールドスコープで見ていると、時々、教会を出入りする人影も見られることがありますよ。
歯舞群島には、民間人は住んでいません。人影はロシアの国境警備隊(KGB)の隊員だと思われます。

日本にはいくつかの竹島など「領土問題」がありますが、北方領土問題だけが「目に見える領土問題」なんですよ。

下の地図の点線で囲われた部分の拡大図です。
歯舞群島の9つの島と地名など。


この地図の一番左に描かれている大きな半島が「知床半島」です。
その右下の小さくて細めの半島が「根室半島」です。
その2つの半島に挟まれるように
右上に向けて伸びている島々が「北方領土」。
日本の2つの半島に挟まれている国後島・歯舞群島・色丹島などは
法的根拠を持ち出すまでもなく、日本固有の領土としか思えません。
国後島・択捉島は沖縄本島の何倍も大きな島です。
小笠原諸島の様に、北方領土が返還されると
日本の領土が少し大きくなりますね。
北方領土には現在約17,000人のロシア人が居住しています。
この数は、終戦直後に領土が奪われた時に住んでいた日本人の人口と同じです。

貝殻島灯台
一番近い北方領土です。
納沙布岬からわずか3.7km
その半分の距離1,850mを越えると
ロシアの巡視艇に拿捕されます。

貝殻島灯台の左後方には
水晶島が見える。平らな島。
この写真は納沙布岬の先端に建設した
ハイドから撮影しました。

水晶島の様子。
日本人が作ったサイロが見える。
コンデジカメラで撮影。

水晶島
玉ねぎ頭のロシア正教の教会
ロシア人の出入りも見えますよ。
納沙布岬からコンデジ・カメラで撮影。

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