2025年1月23日木曜日

 2025年1月24日(木曜日) 136,147
【ウミバト祭り状態!】
昨日も落石ネイチャークルーズのガイドを務めてまいりました。
昨日はウミバトが多く、本海域で見られる2つの亜種(アリューシャン型とチシマ型)の両方をたっぷり観察することが出来ました。
①Cepphus columba kaiuruka 亜種アリューシャンウミバト
*翼上面の白色班が大きく明確。
②Cepphus columba snowi 亜種 (チシマ)ウミバト
*翼上面の白色班が小さいか無斑。

揺れる船内から両亜種をその場で識別するのは容易ではありませんが、写真撮影してみると両亜種の違いが明白であることがわかります。
落石ネイチャークルーズは15年前に小生の提案と多くの方々の賛同とご協力により実現しました。
目的は「野鳥観光振興を通じて根室地域の活性化を図る事」でした。
そして、今では夏季運航時に見られる「エトピリカ」や「ラッコ」に人気がありますが、小生が一番見たい、お見せしたいと考えた海鳥はこの「ウミバト」でした。

当時、ウミバトを観察する方法は日本にはほとんどなく、漁港に入ったり沿岸に近づく事がほとんどない幻の海鳥でもありました。
幻のウミバトを観察するには漁師さんの協力が必要と考え、自分の本気度を地域に伝え、自らを追い込むために、早期退職☞根室への移住を敢行しました。
現在すっかり地域に定着した「落石ネイチャークルーズ」。
実現に至る原動力となった海鳥がこのウミバトでした。

今日はウミバトが沢山出てくれました。
双眼鏡を覗いているうちに、クルーズ実現までの多くの人々のご協力と紆余曲折が思い出され、思わず目頭が熱くなってしまいました。
これからも落石や歯舞の海からこの魅力的な海鳥の姿が永遠に消えることがない事を心より祈ります。

左:チシマ型
右:アリューシャン型

左:アリューシャン型
右:チシマ型

左からチシマ型
アリューシャン型
アリューシャン型

ウミバト
アリューシャン型

ウミバト
アリューシャン型

アリューシャン型

アリューシャン型

ウミバト
チシマ型

チシマ型




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  2025年3月9 日(日曜日)   144,107 落石ネイチャークルーズで見ることが出来る海鳥の中にウミバト2亜種(アリューシャン型、チシマ型)があります。 アリューシャン型の羽色には大きなバリュエーションがあります。