2024年3月12日火曜日

 2024年3月12日(火曜日)   79,397
昨日から北海道の稚内市の宗谷岬に来ています。
言うまでもない「日本最北端の地」です。
目的は北海道各地で越冬を終えたオオワシ・オジロワシが、宗谷岬周辺から北のサハリン(旧カラフト)へ向けて、宗谷海峡を飛び越え「渡り」を敢行する姿を見るためです。

今日は午前中は西風、昼頃から北風という悪コンディションでした。
風向きが悪いため、ほとんどのワシが宗谷岬の東方遥か彼方を渡り、双眼鏡では「ゴマ粒」状態でしたが、少数が宗谷岬上空を通ってくれ、何とか「ワシの渡り」の雰囲気だけは味わう事が出来ました。
7:00~15:00の8時間のうちに渡ったワシの数は、
オオワシ  243羽(2672羽)
オジロワシ  46羽(419羽)
という結果でした。   **(  )内は2月24日からの累計。
これでも今日は少ない方だそうです。

鳥類学専攻の優秀な若者(今日は1名の応援の学生さんも)が、本当に熱心に連日カウント調査をなさっています。そのご努力には、本当に頭が下がります。
昨年秋からカウントを始められたようですが、連日の詳細な調査の蓄積は、今後、素晴らしい資料となる事は間違いないと思います。
今回は了解を得て、その調査場所でご一緒させていただきました。
正直、私の孫とほとんど年齢の変わらない方々でしたが、常に親切にしてくださいました。感謝感謝です。

道東では、長年、普通に観察していたお馴染みのオオワシ・オジロワシ。
彼らは繁殖地のカムチャッカや沿海州と日本の間をどのように往復しているのだろうか?
長年の疑問であり、一度、その雄姿を見てみたい思っておりました。
長年の願望を、やっと今日叶えることが出来ました。

明日も1日宗谷岬で過ごす予定です。

初めて「ワシ柱」をみました!
4羽。数が少ないのが残念でした。


【渡りのために高度をかせぐオオワシ。強風の為なかなか渡れません】
以下の1~3の動画はつながっています。
本ブログには機能上の制約があり3分割しました。
その1

その2

その3

オオワシ
渡っていきました。

オオワシ若鳥
その1

その2

その3

オジロワシ
低空で渡る。

【その他稚内周辺の様子】
トドが集まる岩場
背景にはサハリンがよく見えます。

夕刻、海に浮かぶ
利尻島礼文島
近い!

礼文島にしずむ夕日

観察場所
旧日本海軍のロシア監視用の望楼です。

望楼のいわれ

オオワシの若鳥





シノリガモ♀
シノリガモ♂

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