2023年10月24日(火曜日) 53,161
北海道室蘭市遠征。
札幌で野鳥関係の打ち合わせがあり、昨日から北海道に来ています。
打ち合わせは半日で終了。1泊で帰るのはあまりにももったいない。
そこで、以前よりこの時期に一度来てみたいと思っていた「室蘭市」へ足を伸ばしました。
目的は、「ノスリの渡り観察」です。この時期(9月中旬から10月下旬)には、極東ロシアなどで繁殖を終えたノスリが、サハリン(樺太)経由で、まず道北稚内市の宗谷岬周辺へ渡ってきます。
その後、タカたちは北海道を南下し、ここ室蘭市から噴火湾へ。そして、函館市・松前市から津軽海峡へ飛び出して行きます。青森県の竜飛岬などから本州に入り、その後更に南下を続けます。
その数は3,039羽(2022年実績)。1日に1,003羽渡った日もあったとのこと。
千歳空港でレンタカーを借りて道央道を南下。午後遅くに室蘭市に到着しました。天候は晴れ。ただし、すごい風が吹き荒れていました。時折、体を支えるのがやっとという強風の洗礼を受けました。
それでも、夕方までに約100羽のノスリが現れてくれました。
そして、今日。早朝6時に観察開始。夕方までに500羽以上のノスリが渡りました。今日は「中当たり」という所でしょうか。
50羽以上のノスリがグルグル上昇し、やがて、噴火湾へ飛び出して行きます。
初めて見る「ノスリのタカ柱」。感動しました。
そして、今日はすごい事が起こりました。ノスリの渡りが一段落したころ、目の前の林に次々と渡り途中の小鳥たちが現れました。ベニマシコ、キクイタダキ、カシラダカ、マヒワ、イスカ、ホオジロ、アトリなど。中にはベニヒワらしき小群も通り過ぎてゆきます。留鳥のハシブトガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シロハラゴジュウカラ、アカゲラ、ヤマゲラ、ミヤマカケスなども近くに来ました。
中でも、特筆すべきは人気者の「シマエナガ」です。かなりの数の群れが次から次から通過してゆきます。小さな体で懸命に海上に飛び出して行きます。
午前中トータルではその数は何と300羽以上。
こんなに多くのシマエナガを見たのは初めての経験でした。地元の野鳥の会の方に聞いても、この数は極めて異例な出来事とのことでした。
感動の一日でした。
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