2024年8月13日(火曜日) 103,336
今日の多摩川中流域。猛暑とまらず。
今日はとてもイイことがありました。
そうです。あのカワアイサ♀が元気に生きのびていてくれたのです。
本当に久々に「片翼のカワアイサ」の元気な姿を見ることが出来ました。
元気に暮らしていたんだー! 涙が出るほどうれしかった。
イーグルはこのカワアイサを「多摩川アイサ」と名付けて、一人で「たま子」と呼んで喜んでいます。
たま子を見ていると、ハンディを物ともせずに生き抜いて行く逞しさに、いつも心を打たれます。彼女は、大なり小なり何らかのハンディを抱えて生きている我々現代人に大きなパワーを与えてくれていると思います。
たま子は2022年6月30日に多摩川の常連CMさんのN氏によって最初に見つけられました。☞本ブログの当時の書き込み参照。
N氏に教えていただき、イーグルも撮影に成功。
季節外れのカワアイサの出現に興奮したものでした。
ところが撮影した映像をよく見てみると、何と右側の翼が根元からスッパリなくなっているではありませんか! 驚くと同時に、たま子を襲った不幸に胸が締め付けられる思いがしました。北帰行の途中、多摩川上空で高圧線にぶつかったのでしょうか? 高圧線が通っている場所の近くで発見されていました。
ただ、6月に悲劇が起こったと言う事は考えにくいので、3~4月頃に片翼を失うような悲劇に見舞われ、6月末までどこかにひっそりと生きのびていたとしか思えません。
その後2年間の観察から、次の様なことがわかりました。
①たま子は11月から6月頃まで、二子玉川の「多摩川と野川の合流地点付近」から「野川の下流域付近」で単独で過ごしていると思われる。
②6月中旬になると野川から多摩川本流に移動して来て、上流へ向けて移動。
6月下旬から11月まで登戸の宿河原堰の少し下流の地点で、カルガモの群れと共に過ごす。その後、多摩川を下り、二子玉川に戻り、①②をくり返す。
③右側の翼が根元から無いため飛ぶことは出来ない。二子玉川・登戸間の移動は泳いで行われている。
④盛んに潜水を繰り返し、魚を獲る採餌行為は問題なく行われている。
⑤カルガモの群れの中でも委縮することはなく、むしろ気が強く、時々カルガモを威嚇するような気の強さを示すことがある。
⑥健康体の様であり、体の羽毛の色つやも良い。
イーグルが道東に行っていた6月頃に登戸に戻って来ていたのですね。
今日、久々にたま子を見て気が付いたことがあります。
不幸に見舞われた「右の翼」ではなく、反対側の「左の翼」が極端に小さくなってきています。多摩川でのたま子の生活は遊泳と潜水が中心。健在である「左の翼」を使う事はほとんどありません。左の翼は潜水時には、返って邪魔なのかもしれません。
左の翼、退化してきたのでしょうか?
いずれにしても、たま子が多摩川で元気に過ごし、少しでも長く幸せに暮らし続けられる事を心より祈ります。
左側の翼も小さくなりつつある? |
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