2023年11月24日金曜日

2023年11月25日(土)   59,029
11月11日付で、本ブログに「秋に多摩川を渡るオオミズナギドリの幼鳥」の話を掲載させていただきました。
多摩川でオオミズナギドリに出会う。海鳥好きの自分としては、この状況に心底驚き、かつ、ロマンを感じています。ただ、その実例がまだまだ少ないため、今はまず実例を収集し蓄積しようと思い、本ブログの読者様に実例のご報告を呼びかけさせていただきました。

早速、反応がありましたよ! 場所は「相模川」です!!
以下、鳥友のH本氏からのご報告です。(原文をアレンジ)
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イーグル様
イーグル野鳥日記を拝見しております。多摩川のオオミズナギドリの情報提供依頼がありましたので、多摩川ではなく相模川ですが、以下情報提供させていただきます。
私は相模川のそばに住んでいて、自宅そばの相模川でこれまでに120種の野鳥を観察しておりますが、オオミズナギドリはまだ見たことがありません。
ですが知人のT内氏がこれまでに4回観察されたそうで、その記録を提供して良いとの許可をいただきましたので下記に示します。 

1986.8.17 晴 座間市新田宿 juv1 水田の上空を旋回し、相模川方面へ飛び去る

1993.9.18 晴 厚木市下依知(相模川)年齢不明 上流より下流へ1羽が通過

2003.9.24 曇 厚木市金田(相模川)年齢不明 上流より下流へ1羽が通過

2021.11.11 晴 厚木市旭町(相模川)juv1 本流に飛び込み餌採り。カラス数羽に追われ上流へ去る。

いずれの記録も台風など特異な気象状況はなし。
記録地は相模川河口から約15km~20kmの内陸地。
下記の写真2枚は2021年11月11日のものです。
以上、ご参考になると幸いです。





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H本様、T内様、お忙しい中、情報と写真のご提供ありがとうございました!!
この場をお借りして、心より感謝申し上げます!

今回頂いた情報により、次のような推定が可能かもしれません。
①予想通り、多摩川だけでなく相模川でも確認されたことで、日本海から太平洋に出るためのルートは複数あると思われる。関東地方では、鶴見川・酒匂川などもオオミズナギドリのルートになっているのではないだろうか?
②今回の情報4件の内2件は「幼鳥」である。他の2点については年齢不明であるが、幼鳥の可能性も高いかも知れない。多摩川の4例に加え、やはり「渡り経験のない幼鳥が日本列島を縦断してる。」と言う仮説を裏付ける資料と言えるのではないだろうか?
③ 多摩川の4例と同様、相模川の2例は上流から下流へ通過している。2021年の例も、カラスに追われたから、仕方なく上流へ飛んだのではないだろうか?
④多摩川の4例も相模川の4例も、いずれも台風などの特異な気象条件は見られない日である。この点にも注目すべき。オオミズナギドリは足がお尻の位置についている為、直立歩行が出来ず、陸地が苦手。いや、幼鳥を除けば「陸地を恐れている」と思われる。漁船に飛び込んできたミズナギドリは人間が手で海に戻してあげないと、自力では飛び上がれない。
そんな、彼らが台風で流されたのでもない時に、わざわざ、関東の内陸へ入り込んでゆくとは思えない。また、そういう理由が見当たらない。

【お願い】
まだまだ、観察実績が足りません。
もし、多摩川上空をオオミズナギドリが飛んでゆく姿を観察・撮影した方がございましたら、ぜひとも情報提供をお願いいたします。
連絡先】
メールアドレス:kniiya@y8.dion.ne.jp
電話: 080-3173-7175
宛名:イーグル218

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