2023年10月3日火曜日

 2023年10月1日~4日    50,475
何年も前から、この時期に一度訪れてみたいと思っていた宮崎県都城市の「金御岳(かなみだけ)」に行って来ました。「サシバの渡りルート図(下記)」によりますと、本州をいくつかの流れで南下した後、四国で合流したすごい数のサシバが通過することで有名な金御岳です。
明け方6時くらいから16時くらいまで、山頂またはその少し下にある駐車場付近で空を見上げ続ける毎日でした。過去の統計を精査して、ここ数年のピーク時期に合わせて行ったのですが、猛暑が10月初旬まで続く今年は、サシバの南下が遅れているようです。そのため、ピーク期より少し早めの訪問となってしまいました。ピークを当てるのは本当に難しいですね。
それでも3日間で5,000羽近くのサシバの渡りを堪能することが出来ました。3日の早朝には近くの木々のてっぺんに、これからわたるサシバが同時に6羽もとまるという珍しい光景にも出くわしました。遠くや高高度を通過する個体も多いのですが、360℃見渡せる頂上にいると、時折、かなり近い所や目線やそれ以下を通過する個体にも結構出会います。
また、頂上からの眺望は本当に素晴らしい! 眼下には九州で一番広大な「都城盆地」が広がり、都城市が一望できます。正面には高千穂の峰々、南方には桜島も望めます。運がいい時は種子島から発射されたロケットも見えるそうです。
「サシバの館」と言う立派な施設もあり、トイレ・自動販売機(飲み物)なども利用可能です。「サシバ林道」という名称のアプローチ道路も、比較的広めのよく整備された道でした。林道にサシバの名前がついている!! いいですねぇ。
サシバ以外には、チゴハヤブサ・クマタカ・ハチクマ・ハヤブサ・チョウゲンボウなど。特にクマタカは毎日近くを飛んでくれました。
観察・カウントグループの地元メンバーの方々も、とても親切でいい雰囲気の方々ばかりでした。とりわけリーダーのN様には色々教えていただき、とても勉強になりました。N様、本当にありがとうございました。
また、出来れば来年も10月第1週にお邪魔したいと思います。
宿泊施設や日帰り温泉が集中している都城市からの距離も、わずか14km。アクセスがいいのもありがたい。本当にナイスなタカ観察ポイントでした。
 ☞https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/site/kanko/2220.html

金御岳の頂上からの眺望
正面が高千穂です。
サシバはその右手前方から渡ってきます。

頂上よりサシバ観察中。


渡り途中のサシバの様子。
休憩中

木どまり 休憩中
一度に6羽もまっているのが確認できました。

サシバの秋の渡りルート

頂上はハンググライダーの離陸ポイントでもあります。



サシバが目線の下を飛ぶ。





クマタカ
毎日出てくれました。


サシバ

木の頂上にサシバがよくとまります。
渡り途中の休憩。

サシバ


クマタカ
クマタカ
毎日出て来てくれました。



眼下を旋回するサシバ
目線以下の撮影チャンスが多い。

サシバのタカ柱

タカ柱



頂上付近のタカ柱

金御岳頂上からのパノラマ
正面右手の山並みの方角からサシバが渡ってきます。
右手上空を通過してゆく個体が多い。
時には目の前の空間でタカ柱を作ってくれることもあります。



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