2023年2月18日(ニイヤの日) 26,944
今日はプチ遠征。八王子の野鳥大親友と二人で、話題のヒメカモメ(Little Gull)に挑戦して来ました。朝6時半に南武線矢野口駅で拾ってもらい、一路、東へ。
銚子漁港に到着したのは、もう9時半でした。
週末でもあり、既に観察者は100人は集まっておられました。
早速、捜索開始。カモメ類が長い堤防の上に広範囲に散らばっている為、探すべきポイントを絞ることが出来ません。いくつか教えていただいたポイントをチェックしましたが、どうしても見つかりません。じりじりとした時間が2時間以上経過。ただただ耐えるしかありません。数千羽いるカモメたちの中から、カモメ類最小の1羽を探し出すのですから。
とうとう12時になりお昼の時間。
相棒が「お昼ご飯を買いに行く。」とおっしゃるので、「私も一緒に行きます。一人だけ見られることがあると気まずいから。」「いやいや一人で行きますよ。でも、二人で行くなら覚悟が必要。もう少しだけ粘ってから、コンビニに行きましょう。」と相棒。
二人とも、何だか温かい気持ちになって観察を再開しました。
と、その直後に信じられない事が起こりました。(12時20分)
どこからともなく、ヒメカモメが飛んできて、我々のいる場所から一番近い堤防の上に舞い降りたのです! あっ!と声を上げながら、即、撮影開始。
周囲の方々も覚醒。一斉にシャッターを切り始めます。皆さん、真剣なまなざしの中にも笑顔がこぼれます。「やった、やった」「すごい、すごい」とつぶやく方。電話して仲間に連絡する方。早口で鳥がいる場所を教えている方。安堵の表情で「ああ、これで帰れる」と弱弱しく語る方。「通い詰めて今日で7回目。やっと見られた!」と興奮気味でつぶやく方などなど。悲喜こもごもの時間が流れました。ヒメカモメは4分間、羽繕いをして、上流側に移動してゆきました。
その後、少し上流でまた堤防に降りたようです。
いずれにしましても、最初の1日目でこの難鳥をゲットできたのですから、超のつくラッキーなプチ遠征でした。
しかし、今回の幸運は、まさに「紙一重の幸運」でした。
もし、親友が一人でお昼を買いに行っていたとしたら? もし、二人ですぐにお昼を買いにいっていたとしたら? どちらのケースも、気まずく、後悔の残る結果となっていたはずです。お互いに相手を思いやる気持ちって、珍鳥よりも大事なんだなと改めて考えました。
皆さん,これから銚子に行かれる方は、観察開始前に必ず昼飯は買っておいてくださいね。
「交通事故」に注意しながら、早々に帰路に着きました。
【写真はすべてコンデジカメラ(Canon SX70HS) の独自設定(非公開)で手持ち撮影】
ヒメカモメ 第一冬羽 中央の頭の黒い鳥。 ユリカモメよりはるかに小さい。 |
突然飛び出した! 12時42分 |
翼上面や尾羽先端部の黒い線 羽根の裏側もまだ黒くないなど 第一回冬羽の特徴がよく出ています。 |
ユリカモメと比べても、 ひときわ小さいヒメカモメ。 ユリカモメと大きさ比較 羽繕い ブルブル! |
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