2022年3月26日(土曜日) 00997
【本ブログの姉妹ブログ(道東の野鳥情報)のご紹介】
以前、私ことイーグルは北海道の根室市に居住し、プロの野鳥ガイド、特に海鳥クルーズの乗船ガイドをやっていました。現在は川崎市に帰ってきていますが、コロナがおさまり、家庭の事情も解消した暁には、また、道東野鳥ガイドに復帰したいと考えております。
「イーグル野鳥日記」の右上の所にある「姉妹ブログ=道東の野鳥情報」の所をクリックしてみて下さい。当該ブログは北海道にいた頃に野鳥観察・ガイドの様子を詳細に記録したものです。☛右側にある年次・月をクリックして過去の記録を参照してください。ただし、2020年などは秦野市時代の書き込みとなっています。2009年から2016年をご覧ください。
今後、皆様が道東に探鳥旅行される時の予備知識として活用していただく事も可能かもしれません。年次別・月別に見られそうな鳥をチェックできます。
1年を通じて観察記録と写真を掲載しており、道東に滞在していた8年間(2009年~2016年)のブログ書き込み回数は2335回に上ります。2017年以降は釧路市や神奈川県秦野市に居住していました。2020年の最後書き込みまでに、延べ107万人の方が閲覧して下さいました。
現在は、本「イーグル野鳥日記」に書き込みを移行していますが、姉妹ブログの方も興味のある方はのぞいてみて下さいね。関東では見ることが出来ない道東の野鳥の姿に触れることが出来ますよ。定番のオオワシ・オジロワシ・タンチョウ・シマフクロウ・シマエナガ・クマゲラなどに加え、珍しい海鳥たち(エトピリカ・ツノメドリ・ケイマフリ・ウミガラス・ウミスズメ類‣チシマウガラスなど)の姿をお楽しみください。中には、日本初のアメリカウミスズメの写真など、貴重な記録も含まれております。
以下は、その書き込みの実例です。外国人の方の英語ガイドも積極的にやっておりました。
*************書き込みの実例*********************
2015年12月15日(火)
<落石ネイチャークルーズPM便> Byイーグル
久々の落石ネイチャークルーズ。
オーストラリアからのお客様が乗船してくださいました。
雨雲が近づいてくる中、3mの波と強い風。安全運航の基準は満たしていましたので、腕のいい漁師である船長は、「安全運航上は問題ない。あとは顧客サービス上の問題だ!」との判断。
普通のお客様なら取りやめたいとおっしゃる最悪の状況でしたが、今日のお客様は平気。
「酔い止めも飲んだので早く出航しよう!」と静かにおっしゃいました。
ガイド役としては、少し悩みましたが、通常のルートより短縮しての運航を条件に、荒波の中、クルーズを楽しんで(?)いただくことにいたしました。
途中、何度も波をかぶりましたが、お客様は全くひるむような様子はありません。
それもそのはず、彼らは世界中の野鳥を観察するため、寸暇を惜しんで世界中を旅している猛者でした。
カメラは持参されていません。手にしているのは、年季の入った双眼鏡のみ。
今までに見た世界の野鳥の種類数は5,000種を超えているそうです。
5,000種はすごい!でも、我々も驚きません。根室や落石を訪れるKEENなバーダーの中には4000種、5000種をカバーされている方はよくいらっしゃいます。
私がご案内したある英国人のおじいちゃんはなんと8,600種を終えていらっしゃる方でした。
そして、今回のお客様はもちろんのこと、そのようなキーン・バードウォッチャーが一番見たい道東の海鳥。それは「ケイマフリ」です。
今日も、プロガイドのプライドにかけて、お見せいたしました。凄い波をかぶりながらも、必死で双眼鏡を駆使。全身ずぶぬれになりながら、
ケイマフリ(冬羽2羽)、ウミガラス(冬羽1羽)、ウミスズメ(10+)、ウミバト(チシマ型冬羽1)、チシマウガラス(冬羽1)、クロガモ、シノリガモ、コオリガモなどを、何とかお見せいたしました。
悪天候の中、このような「世界の猛者」を英語で案内する喜び。
そして、お客様の笑顔。プロガイド冥利に尽きる瞬間です。
日常の不愉快なことや煩わしい事が、心の中からすべて霧散する瞬間でもあります。
通常のユルリ島・モユルリ島周回ルートは断念し、比較的波風の影響が小さい「カモ岩往復コース」を取り、2時間後に無事港に戻りました。
港に寄港後、双眼鏡とわが身を丸洗い。
今日は、完全防水・手ぶれ防止機能付きのの双眼鏡が十二分に威力を発揮いたしました。